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目次
1話
魔王


A・2話
転送魔法


A・3話
卵の夢



テーマ:えろっち小説 - ジャンル:サブカル

草原の上を私は駆けていた。
夕日が膝の上までに掛かっている草々を赤く照らしている。
駆けているといっても、何かに追われているわけでも、逆に何かを襲おうとしているわけでもなかった。
私が走っているその先に見える一つの人影。
私はそれに向かって走っている。
その影は次第に大きくなっていく。
夕日による逆行ではっきりとは見えないが、それは長い髪をしたある女性の後姿だということがわかる。
それが目の前までに近づいたとき、私の体は小さく飛び上がり。

「つかまえたぁ!」

私はその影に抱きついた。
後ろからその影を両腕で抱きしめた。
顔に黄色の後ろ髪が当たる。それはほのかにレモンの香りがしていた。

「もう・・・やんちゃな子ね・・・」

その影はふと振り返ると、私の頭を撫でながら、私の体を正面に寄せた。
私は顔を見上げると、涙が出そうになった。

「お母様・・・」

忘れることはない。もうこの世にはいないお母様の笑顔。
感極まって私はお母様を抱きしめた。
やわらかくて暖かい・・・
私が勇者として旅立つ前に流行り病にかかって死んでしまったお母様の温もりを感じる。

「ねえ!お母様!!剣の稽古がんばったよ!これでお父様のように勇者になれるよね?!」
「おやおや、また剣の稽古に行ってたの?何かにつけて修行に明け暮れるのはあの人にそっくりね・・・」
「お父様はいつになったら帰ってくるの?」
「そうねえ・・・あなたがいい子にしてるときっとすぐに帰ってくるわよ・・・」
「うん!がんばる!それまでお母様は私が守ってあげるね!」
「ふふ頼もしいわね。」

私の幼い頃、お母様を迎えに行ったときの話だ・・・
よく昔こうやって剣の稽古をした後、野菜を取りに行っているお母様を迎えに行ったっけ・・・
なぜ今頃・・・

いやひょっとして今までのが夢だったんだ。
お父様がそのまま帰ってこなかったのも
お母様が死んだのも。
私が勇者として魔王討伐に向かったのも。
でその結果、魔王に討ち取られたのも。
すべて夢だったんだ。

今日も家に帰って、お母様と一緒にご飯を食べて、お母様に添い寝してもらって、
明日も強くなるために、剣の稽古に励むんだ。

「さあ、一緒に帰ろ!」

お母様の手を取り、自分が走ってきた来た方向へ戻ろうとする。

どこに行くのかえ?

私の首もとに何かが触れる。
それは褐色の指。
私の首元から胸元に沿うようにそれは動いてきた。
私の視界に指が入ると、それはあっという間に手になり、そして腕になり、私の体を抱き寄せた。

「わらわを置いてどこに帰るつもりなのかえ?」

あの声が耳元でささやかれる。

消えて・・・
夢だったはずものよ、消えて・・・

私は振り返る。そこにいたのはあの魔王だった。
しかし、その大きさはお母様と同じぐらいの大きさだった。
密着させられている魔王の体からも柔らかい肉の感触と温もりを感じた。
これも夢ではないの・・・?

「私は帰るの・・・!お母様と一緒に帰るの!!」
「母?わらわのことじゃろ?」
「だれがお前なんか!」
「ふふ、でもわらわとの母娘の証はちゃんとあるぞよ?」
「何ですって!」
「自分の体をよく見るがいい」


自分の体を確認してみる。それは幼い裸の体だった。
嘘・・・あのときの私はちゃんと普通の服を着て、お母様と帰ったのに・・・
さらに自分の体を観察してみる。

どくん・・・どくん・・・

お腹の辺りに管がある・・・

「何これ・・・」

どくん・・・どくん・・・

その管は定期的に微動して、管を通して何かを私の中に送り込んでいる。
私のお腹から出ている管に沿って視線をやる。お腹から出ている管は一度は垂れ下がりはするが、すぐに上向きに伸びる。
それは魔王に向かって伸び、褐色の両太ももの間を通って、その先は魔王の股間に消えていた。


「わらわとおぬしの間にあるこのへその緒が証じゃ。」

魔王はさらに私を抱きしめ、耳元でささやく。

「もうお主はわらわの娘なのじゃ・・・」


どくん・・・どくん・・・

管は私が驚愕しているその間にも「何か」を私の体の中に送り込んでくる。
その「何か」によって、私の体の中が熱くなってくる。
「何か」によって私の体の中から弄られる感じ。
それは外見にもすぐに表れる。


私の肌の色が次第に黒ずんでいく。
髪の色が赤みを帯びていく。
私の体の肉付きがよくなっていく。
胸、尻、太もも、肩がすべてこれまでと一回り二回りと大きくなっていく。

「た、助けてお母様!!」


魔王に抱かれている中、私は情けなくも夕日に照らされているお母様の方に手を差し出す。
しかし、お母様は何もしない。

「お願い助けて!!」

私の声に気づいたのか、お母様がようやく振り向いた。

「あなた・・・誰?」

冷たい目をしてお母様はこう言った。
私の記憶に一切ないお母様の冷たい目。

「じょ・・・冗談よね・・・」
「さようなら」

お母様は私をその場に置いて帰っていく。
私はお母様に見捨てられたの・・・?

「さあ、わらわたちも帰ろうかの」


もう私は帰れないの・・・?お母様と一緒の生活に・・・
そうよね・・・もうこんな体にされて・・・戻れるわけないよね・・・
管によって変えられてしまった自分の黒ずんだ手を見る。

「わらわの胎の中へ帰るんじゃ・・・んんん・・・」

魔王は下腹部に力を入れると、股間から伸びている管はその中に吸い寄せられていく。
魔王の秘裂は愛液を垂れ流しながら、管を奥のほうへ収めていく。

つんつん・・・

魔王が下腹部に納めようとしている管は私のお腹につながっているので、
その引っ張ろうとする感覚がお腹に伝わってくる。

「嫌・・・帰りたくない・・・」

ぐぃ・・・ぐぃ・・・

魔王の秘裂に引っ張る力は次第に強くなっていく。
引っ張られまいとお腹に力を入れ、私は抵抗した。

「んんっ!」

魔王はさらに力を入れた瞬間、私の視界は大きく歪められた。
吸引する大きな力に私の幼い体は吸い寄せられる。目の前に巨大な太ももが接近したと思うと
今度は巨大化した魔王の秘裂が現れ、私はその中に飲み込まれてしまった。

ずにゅう!!!

ぬめぬめした桃色の肉に挟まれながら、私はさらに奥に引っ張られて・・・

「おかえり」

魔王とお母様の声が聞こえたような気がする。
私の視界はここでブラックアウトした。




次の瞬間、私の意識は元の世界に戻された。
そうやっぱりあれは夢だった。
元の世界の私はまだ魔王の卵管の中で漂っていた。



つづく

テーマ:えろっち小説 - ジャンル:サブカル

魔王2


聖母からもらった魔法のアイテムがあるとはいえ、魔王の消化器官の中をそのまま進み
糞尿にまみれて魔王の尻からひりだされるのはやはり勘弁したい。この先にこの腕輪やペンダントを
上回る魔王の『罠』が存在していない保障もない。そしてなにより、このまま尻からひり出されて
奇襲をかけたとしても、果たして私は勝てるのだろうか・・・あの魔王に。消化したものをその奥に
送り込もうとひくひく動いている胃の底に視線をやりつつ、勇者は奇襲の策について冷静に
考えていた。やはり、一度転送魔法―テレポータル―でどこかの街にもどり、装備や対策を練り直そう。
行き先は・・・うん、最後に出た大都アーフェガルダでいいな。不本意ではあるがあのおっかけ僧侶と
不気味な魔法使いの力を借りてパーティ組むのもやむをえない。この憎き魔王を倒すためだ。そうと決まったら・・・

テレポータル!!

アーフェガルダの場所を想起しつつ勇者は力を込めて転送魔法を唱えた。
すると勇者の前に光の魔法陣が出来る。その魔方陣は勇者の身長ぐらいの光の柱となり、アーフェガルダまでの扉となる・・・




「もっとわらわの胃の中で、暴れてくれないと面白くないのぅ」

胃の中に勇者を収めた魔王はその余韻を楽しむために床に転がっていた。
胃の中にはまだしっかり勇者がいることを感じる。しかし、勇者が動く気配がない。
消化されまいと胃の中で暴れながら消化していく様を感じながら、オナニーしようとおもっていたのにこうなっては楽しめないではないか。

「それとも何かたくらんでいるのかのぅ・・・」

魔王はため息をつくと勇者がいる胃のあたりに白い光が集まる。

「ほう、テレポータルで逃げるつもりか・・・でも脆弱な魔法よ、こうなっては敵に逃げるのが気づかれてしまうではないか。」

テレポータルの性質を知る魔王は同時にその致命的な弱点も知っていた。それを元に魔王に一つの妙案が浮かぶ。

「まあ、直に取り込むのも悪くはないのぅ。ではまず・・・デスペラ」

魔王が唱えたのは解除魔法・・・右手に黒い光が集まり、それを白い光が集まっている胃の辺りを右手で包み込むようにして、
黒い光を当てると二つの光が中和されるように消えていった。

「もうちょっとわらわの胃の中でゆっくりしていくがいい。取り込ませるのはもうちょっと弱ってからでもよかろう・・・」




目の前にあるアーフェガルダへの扉に入るために、魔方陣の元に一歩足を踏み出した瞬間、
光の扉はそれを出している魔方陣ごと消えてしまった・・・

「嘘・・・」

今起きた現象が飲み込めずにいる勇者。

「こんなことって今までなかったはずなのに・・・」

これが魔王の解除魔法によるとも知らない勇者はそれを単純な自分の呪文のミスとした。

「ならばもう一度・・・テレポータル!!」

行き先を頭の中で浮かび上がらせ、力を込めてその呪文を唱えた。
勇者の足元に魔方陣が浮かび上がり、光の柱が・・・浮かび上がることすらなく魔方陣が消えてしまった。

「どうして・・・?」

勇者は頭の中が真っ白になった。魔王の胃の中というこれまで経験のない状況下において、
これまでに経験したことのない連続した魔法のミス。これらの材料は勇者をパニック状態に陥れるのには十分だった。

「テレポータル!」

再び呪文を唱える。今度は地面に魔方陣すら現れない。

「テレポータル!テレポータル!!テレポッータル!!!テ・レ・ポー・タ・ル!!!!」

ぐるぐるるぅと獲物を催促する胃のうめき声をかき消すような大声で勇者は呪文を唱える。
しかし、その魔法の効果はあらわれない。次第に勇者は息が切れ始める。
単純に大声を出しすぎただけではない、魔法の無茶な連発で自分の魔力も少なくなっているのだ。
本来ならそのための薬を用意しているはずなのだが、魔王に身包みをはがされてしまった以上、魔力の補給を行う方法はない。
魔力の減少以上の過酷な現実が女勇者に襲い掛かる。

ポタッ・・・ピキィ・・・・パリン・・・

ガラスの割れる音に勇者が気づいたときにはもうすでに遅し、腕輪にとろりとかかった胃液で腕輪は割れ、
勇者の足元を転がり胃液溜まりに落ちてしまった。

「どうして?!これ胃酸には大丈夫なはずじゃなかったの?!」

勇者は動揺を隠せない。
それまでペンダントと腕輪の二重の防御により阻まれていた胃液の侵攻が始まる。
勇者の頭上から無慈悲な雨が勇者の両腕に降り注ぐ。

じゅっ・・・

「熱ッ!!」

勇者は思わず身をかがめた。胃液が落ちた部分はひどい火傷にあったように黒くただれている。
この時勇者は気づいたのである、胸のペンダントの光も弱くなっていることに。

「どうして・・・!どうしてなのよ・・・!」

自分の足が触れている箇所も大きな激痛が走る。
もうこうなっては魔力の補給どころの話ではない。このままだと消化されて、自分の体で魔王の魔力を補給させかねない。

「おねがい!もうどこでもいい!!とにかく、ここから出させて!!!」

勇者は今全ての持てる力を1回の魔法にかける。これが失敗すれば、間違いなく死ぬ。
決死の覚悟をもって、呪文を唱えた!!

「テレポータル!!」




「そうかどこでもいいのか」

連続して解除魔法をかけていた魔王はついに解除魔法を止め、右手を胃のあたりから離した。
胃の辺りに現れ始めた光は次第に強くなっていく。
しかし、魔王も何もしないわけがなかった。今度は人差し指の先が黒く光る。

「では、この再転送魔法―リレポータル―と縮小魔法―ミニマナス―の複合でお主をとっておきのところに連れてってやろうかのぅ。」




胃の中の勇者、魔王の思惑知らず。
勇者の渾身の魔法でうずくまっている勇者の足元に魔方陣が現れる。
そして魔法陣は光の柱となり、勇者の体を包む。

「よかった・・・やっと成功した・・・」

勇者の目の前に現れた扉に弱弱しく手を掛け、その扉に入る・・・

「これで帰れる・・・」




扉に入ることで転送魔法は勇者の体を一筋の光に変換し、目的地めがけて突き進む。
今回は勇者は特に特定の場所を想起しなかったものの、その光は魔王の胃壁を通り抜け、
また色黒の肌をすり抜け、魔王の外界に出ることに成功した。しかし、その先に待っていたのは

黒い光を溜めた魔王の指先だった。

ピンッ

魔王は勇者が入った光を指先で弾いた。
その光は弾かれたことにより、道筋を変えられたのだ。もちろんこれは魔王の魔力によるもの。その行き先は

魔王の下腹部

ようやくの思いで魔王の体内から抜けた光は、また寄せられるかのように色黒の肌をすり抜け、
下腹部の分厚い肉を通り抜け、魔王の胎内に入っていった。

「ああん・・・」

下腹の奥に感じる違和感で魔王は小さく声を上げる。

「この様子ならちゃんと入れたようじゃな・・・」

魔王は光が貫いた下腹部を光を弾いた右手で撫でる。今度は魔力は篭っていなかった。

込めていたのは母性。

「とりあえず、おめでとうと言っておこうかのぅ・・・」




「これで・・・これで帰れる・・・!!」

光の道を抜けて、勇者が飛び出た先は

にゅぷぅ ずぶずぶ

固体とも液体ともわからぬ、粘性の高い物体に包まれた世界だった。

『?! ?!!』

勇者は事態が飲み込めなかった。
しかし、これらの物体が皮膚を焼けただれさせるようなものでもないことから、
ここが魔王の胃の中ではないことだけはわかった。
空気は自分の体を動かすことで少しだけではあるが生じる隙間から得ることができる。
とりあえず命の危険はなさそうだということを判断して、勇者は多少落ち着きを取り戻し、
周りの観察を始めた。そうまだここがどこなのかわからないのだから。
自分を包んでいる粘性の高い物体は意外に小さく、自分より3回り上ぐらいの大きさだった。
中からでもその外の様子は見ることが出来る。

薄暗く長い洞窟の中のようだった。しかし岩に包まれた洞窟のようではなく、なにやら壁がゆらゆらうごいていて、
その壁からは細いものがさらにふよふよと動いている。そして、自分を包んでいるそれは、
何かしらの流れによって一方に進んでいるのだった。

あの細いものは海草なの?ともすればここは海底の中の洞窟だろうか。それは困った。
だが、魔王の脅威はなくなった以上、少し休んでまたテレポータルで地上に出られるかもしれない。

勇者はとりあえず休むことにした。少し体を動かして、寄りかかれるぐらいの空間を作りもたれかかるようにして、眠りに付こうとした。
なぜか、気持ち良いのだ。
まるで自分の体がやさしくほぐされて、拡散していくような感じ。
目を閉じようとした瞬間、勇者の『意識に飛んできた』。

『わらわの卵の居心地はどうかのぅ?』

忘れるはずもない・・・あの声は・・・・

『魔王!・・・安心して損したわ。まだここがお前の領域だったとはね。』
『そうじゃのぅ。領域といえば領域ではあるがのぅ。』
『でも、おあいにく様。私はお前に食われて、体の一部にはならなかったわ。』
『お主、わらわの細胞に取り込まれて何を言っておるのだ?』
『?・・・だってここは海底のはず・・・じゃ』

一瞬勢いが強かった勇者の『声』が一瞬にして弱くなる。

『何を言っておる。ここはわらわの胎内じゃ。お主がどこでもいいと言ったので、わらわの卵子の中に運んでやったのじゃ。』
『嘘でしょ・・・』
『嘘ではない』

『嘘・・・』
『よいではないか。これからわらわの胎内に身を預けて、順調にいけば10月10日でお前は産まれるのだぞ。この魔王の跡継ぎとして。』
『嫌ぁぁぁぁ!!』

勇者は大声をだして泣きたかった。でも涙は出ない。自分の体が実際に溶かされていっているのだ。
実際には同化に近く、本人の意識があるまま行われ、消化液と違い痛みを伴わないため勇者は気づかなかったのだ。
そして、実際に自分の口から声が出なくなっていることにも気づいた。2人が喋っているのは一つの母子のテレパシーのようなもの。

『出して・・・出してよう・・・』
『心配せずとも、10月経てばわらわのおまんこからひり出してくれよう。』
『おねがい・・・いっそ殺して・・・』
『何をいっておる、せっかく宿った愛娘を堕ろすわけがなかろう。』
『嫌・・・お願い・・・』
『そうそう、おぬしが連発していたあの転送魔法、あれは敵に逃げるのを簡単にばれてしまう致命的な弱点が
あるから敵前で使うにはよくないぞ。それを妨害される可能性も十分あるからのぅ。
お主がわらわの胎内に宿っている間、胎教としてもっと役に立つ転送魔法を教えてやってもいいぞ。
これからが楽しみじゃ。どう育ててやろうかのう。フハハ。』
『・・・』

勇者はうつむいているしかなかった。
女の胎内の底で絶望の底にいる

そして勇者にトドメを刺すモノが現れた。
同じぐらいの背丈がある2つの細長い物体。それらはなにも言わずに勇者に絡みつく。

『な・・・何なのこれ・・・』
『これがわらわからの最初のプレゼントじゃ。魔王の遺伝子ぞ。はよう融合して、
わらわに新しいお主を見せておくれ。』
『だれが・・・こんなのと・・・』

しきりに抵抗するも、卵子との同化も半ば進んだ体では押し返すこともできず、触れている箇所から融合していく。

『いやぁ・・・入ってくる・・・』

侵食されていく勇者の体・・・そして、遺伝子は完全に勇者を取り込んだ・・・

『嫌ぁぁぁぁぁぁ・・・・・』


勇者の断末魔を聞いた魔王は立ち上がり、長い廊下を自分の寝室へと向かうため歩き始めた。
ずしん・・・ずしん・・・
魔王と勇者が融合を果たした魔王の座る椅子がある広間からは足音が響くだけ。

そして、勇者を取り込んだ魔王の卵子は長い卵管を自分を宿す子宮へと向かうために動いている。
ふわり・・・ふわり・・・
魔王と勇者が融合した卵子からは何も聞こえない。


次へ続く

テーマ:えろっち小説 - ジャンル:サブカル

魔王1
孤高の女勇者はパーティを組まずに魔王の城までやってきた。
しかし、そこに待ち受ける魔王はあまりにも文字通りの強大すぎた。
勇者は魔王の足一本ですら落とすことが出来ずに、それどころか魔王をその椅子から立ち上がらせることもなく、その魔王の大きな足に地に伏せられてしまう。
ここまで一人で来た孤高なる勇者に感銘を受けた魔王はそのまま勇者を踏み潰そうとはせず、ある提案をする。

「お主、魔族になってわらわと共に歩まんか?」

女勇者は呆然とした。
人間が魔族になって力を貸す?冗談じゃないと。

「わらわもそろそろ跡継ぎが欲しくてな。
 魔王の跡継ぎは強くて勇敢なものでないと勤まらんからお主のような者が来るのを待っていたのじゃ。
 大丈夫じゃ、わらわのここは人間だろうが、エルフだろうが、10月も待てば魔族に仕立て上げることも可能じゃ。
 もっともこの中に入って、わらわの卵のところまで行かなければならないがな。なぁにお主は洞窟探検は得意なんだろ?フフフ」 

魔王は指で自分の秘裂を弄りつつ途方もないことを言った。
言うまでも無くその洞窟とは魔王が今指で弄っている秘裂の奥を指しているのだろう。
勇者は赤面する。くちゅくちゅ。魔王の指が動くと音を立てて、魔王の秘裂は音をたてて、その中から淫らな匂いを醸し出す。
その匂いは勇者を以ってしても誘惑してしまう。
勇者は肩にかけていたマントを外し、自分の靴を脱ぎはじめた。

「そうそう、邪魔な装備を外さねばな。」

目の前の魔王は椅子から腰を動かし、勇者が立っている地面にその臀部を付けた。

「さあ来るがいい、ここがお主のはじまりのダンジョンとなろう。」

魔王は両手の人差し指と中指で自分の秘裂を広げる、自分の跡継ぎを迎え入れるために。その時勇者の胸のペンダントが輝き、匂いによる誘惑から解き放たれた。
勇者はとっさに剣を持ち直し、その先を魔王に向ける。

「だ、誰が!あなたの子供になるものか!この私を愚弄した罪は重いぞ!」 

魔王は軽く目を閉じて

「そうか残念じゃ。ではせめてわらわの身体の一部にしてやろう。」
魔王は指先で勇者の剣を軽く弾くと、そのまま勇者をつまみ上げ、勇者を舌の上に乗せて
その口を軽く閉じた。
あまりにもとっさの出来事で驚くこともできない勇者。魔王は舌を動かし、口の中の勇者を嘗め回す。
まるで人間が飴を舐めているかのように、その表面を味わう。
飴のように甘くはないが、魔族の王である魔王とって久々に口にする人間の味は耽美なものであった。
口の中の勇者はたまったものではない。
自分の装備はその巧みな舌の動きによって剥ぎ取られ、下着とごくわずかなアクセサリーしか身に着けることを許されなかった。
全身が唾液にまみれた舌で弄繰り回され、魔王の唾液が放つ独特の異臭が勇者の身体にまとわりつき、そして自分の秘部や乳房も弄られては正気を保つことはできないだろう。
最初は狂ったかのように外に出ようと口内を押し広げようとした勇者の抵抗も、舐められることで体力を奪われたのか次第に小さくなっていく。
魔王も勇者の身体から味が出なくなったことに気づいたのか、舌の上にいる勇者を魔王の喉の奥へ押しやる。
口の中の勇者も自分に何が起きようとしているのか判断がつき、自分の押しやられている方向とは別の方向に逃げようとする。
しかし、それは丸められた舌先の動きによって阻止され、
そのまま・・・ 

「ごくり」 

勇者は魔王に飲み込まれてしまった。 口の中の獲物が食道を通っていくのが分かる。
魔王の腹の底から

「ぐるるるる・・・・」

小さな呻き声のようなものが発せられた。これからやってくる獲物を消化する胃も準備は万全のようだ。

「よかったのう。わらわの胃はお主を余すところなく消化してやると言っておるぞ。」

魔王は腹の底に向かおうとする食料に対して言った。

もちろん食道の中を落ちていく勇者はそんなこと耳に入るはずものなかった。
肉に揉まれながら落ちていくのはこれまでの冒険の中で体験したことはなかった。
勇者は広い空間の中に落とされた。
底の肉の壁が弾力性が強かったため、軽く受身を取った裸体の勇者はたいしたダメージも受けずにすんだ。
が、ここは胃の中・・・この中に招き入れられた者は無慈悲に消化されて、その奥で魔王の身体の一部として迎えられる。
あっという間に消化活動が開始され、強い酸性の魔王の胃液が勇者の身体に降り注ぐ。

「溶かされる!!」

勇者は一瞬自分の運命を呪った。
勇者の裸体に降り注がれる胃液、そして足もとからじわじわと水位があがってくる胃液のたまり。
胃液に接したところから熱を帯びて溶かされ・・・るはずだった。

「何も感じない・・・」

胸のペンダントと腕輪が強く輝いている。
そうかこのアイテムがあったのだ、冒険の途中に立ち寄った神殿の聖母から受け賜った神の加護が篭った聖なるアイテム。
これにより勇者の身体には強酸によるダメージを無効にしているのだ。
この場で溶かされる心配もなくなった勇者に余裕ができる。
そしてその余裕から次なる行動を考えさせる。
このアイテムの力でこのまま消化器を消化されずに進んで、魔王の身体の外に出て魔王が油断しているところを一気に潰すか。
それとも転送魔法で自分が直前に出た街まで戻るか?無難策はもちろん後者だが、ここまでの魔王の居城までの道のりに費やした労力を考えるとここで一気に決めてしまいたい。
しかし、それは同時に小腸・大腸を経由して糞として魔王の尻から排出されるまで待つということになる。

はたして勇者の選択は?!

========

★一度、転送魔法で態勢を整える
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★そのまま消化器官を突き進む


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